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滝尾著『「らい予防法」国賠請求事件資料の考察』~「大谷証言」~(第二集)』(2000年); 日本らい学会の反対表明 ②

 投稿者:  滝尾 英二メール  投稿日:2008年 1月19日(土)23時42分29秒
  通報 編集済
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滝尾英二著『「らい予防法」国賠請求事件資料の考察』~「大谷証言」「和泉賞玩」をめぐって~(第二集)』(2000年5月発行)より、=「日本らい学会の反対表明」(1995年4月)をどう評価するか? (その2)


   ‘08年1月19日(土曜日)   人権図書館・広島青丘文庫  主宰 滝尾英二


 <「日本ら学会の反対表明」をどう評価すべきか?> (2)

 【承継】 日本らい学会の統一見解には、「終わりに、救癩の旗印を掲げて隔離を最善と信じ、そこに生涯を賭けた人の思いまでを、私たちには踏みにじる権利はない」との一節があります(『藤楓だより・平成七年度』二四ページ)。

 その記述に対して、成田稔さんは(検討委員会委員長・前多摩前全生園長)は、『「らい予防法」四十四年の道のり』皓星社(一九九六年五月)の五三~五四ページで、いろいろ弁明しています。周防正季や西亀三圭らも「救癩の旗印を掲げて隔離を最善と信じ、そこに生涯を賭けた人」です。(佐久間温巳さんは、『名大医学部学友時報』第四二二~四二四号・一九八五年三月~五月に「日本統治下の朝鮮救癩事業に一生を捧げた周防正季博士」を連載している)。私の研究は、「その思い‥‥を踏みにじ」っているのでしょうか。

 一九九五年四月二十二日の日本らい学会の統一見解の評価は、この二つのことを抜きに考えることは正しくないと私は考えます。「戦後五十年」の自己批判は、アジア侵略・植民地支配の反省の上になされなければならないし、それのない歴史的評価は「自民族中心主義」のそしりを受けるでしょう。「全患協」運動の中にも、「自民族中心主義」を感じます。

 池田様のお便りの「私の書いた『こぺる』の原稿では、日本らい学会の声明に評価を与えすぎるという私の意見は、この面の日本らい学会の「アジアからみた」点の自己責任の欠落をいいます‥‥。



「日本らい学会の反対声明」に対して、早くからかなりの批判があった。

 北野隆一さん(朝日新聞・社会部記者)は、『病みすてられた人びと―長島愛生園・棄民収容所』(一九九六年六月)で「見解案をめぐる攻防―学会、医師」を書き、「日本らい学会の反対声明」は、―「過去のハンセン病対策を“重要な過ち”と言い切った文面に、参加者は満場の拍手で採決を決めたものの、晴れやかな顔は少なかった。」と書き、次のように述べている。」

 ――牧野正直・邑久光明園(五二)=岡山県邑久町=は、見解案を複雑な表情で聞いていた。学会の「『らい予防法』検討委員会」委員として、見解案作成にかかわったが、最後まで同意できないくだりがあったからだ。」いわゆる救らいの旗印を掲げて隔離を最善と信じ、そこに生涯を賭けた人の思いまで、踏みにじる権利はない」。

 ハンセン病の権威といわれ、隔離政策を推進した光田健輔・長島愛生園名誉園長(故人)らを擁護したともとられた。昨秋、文案が示されて以来、牧野さんは「この部分は感傷。付け加えるべきでない」と主張した。同検討委委員長の成田さんあてに、削除要請のファクス」を三回送りもした。

 委員長は削除に応じなかった。それだけではなく、総会当日、委員長権限で隔離政策の必要性について、以下の部分を追加した。

 「(過去に)逃亡者が後を絶たず風紀を乱す患者もいたから、所長に懲罰検束権を付与し所内の統制をはかった」(八〇~八一ページ)。(→この北野さんの記事は、私は「朝日新聞」東京本社版、一九九五年十一月二十七日~十一月三十日の連載記事で読んでいた。)


「日本らい学会の見解」が発表され、報道された。「見解」の末尾には、日本らい学会「ライ予防法」検討委員会として、委員長成田 稔、尾崎元昭、後藤正道、長尾栄治、牧野正直の名が列記されている。大谷藤郎さんの『らい予防法廃止の歴史』勁草書房には、前述したように「‥‥成田委員長がスライド付きで報告を読み上げるのを聞いた。二人の委員か意見が述べられたが、もちろん反対ではなく、具体的に進めようというものであり、原案は賛成の拍手で採決された。」という。

  なぜ、牧野さんは検討委員として、「見解」の中の「救らいの旗印を掲げて隔離を最善と信じ、そこに生涯を賭けた人の思いまで、踏みにじる権利はない」という部分に、異議を唱えることなく、満場一致で、この「日本らい学会の見解」を承認してしまったのであろうか。

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【未完:つづきは後刻‥‥】


 この文は、Ichiro先生のホームページ; および『滝尾英二的こころ』と『滝尾英二的こころPart2』の掲示板に掲載します。

                      ‘08年1月19日(土曜日) 午後11時35分

                    人権図書館・広島青丘文庫  主宰 滝尾英二

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