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 政治家にも告げず、マスコミにも知らせず、二、三人の方と、人知れず伝馬舟を漕いで、島田さんの遺骨を三重の海に返したい! 

 投稿者:  滝尾 英二メール  投稿日:2008年 7月30日(水)15時03分8秒
  通報 編集済
 

 <島田等さんの遺骨を「三重」の海に流したい。政治家にも告げず、マスコミにも知らせず、二、三人の方とご一緒に、人知れず伝馬舟を漕いで、島田さんの遺骨を三重の海に返したい。>


                 人権図書館・広島青丘文庫  主宰 滝尾英二

                    ‘08年7月30日(木曜日) 15:00

 真壁 仁編『詩の中にめざめる日本』(岩波新書・青版)1966年10月発行には、各詩の解説に、『ハンセン病文学全集』の内容と異なるところがあるようです。例えば長島愛生園に入所した詩人で作家の森 春樹の生れた年も真壁 仁編『詩の中にめざめる日本』では、一九一八年生れと書かれてありますが、『ハンセン病文学全集』<6 詩一> では、「1915年2月23日、愛知県名古屋市に生まれる。」となっております。三年間も異なっています。

 されはさて置き、私のこころの師である三重県鳥羽の海浜で育った島田等さんの死去された日、私は長島愛生園におりました。島田さんのご意志で、葬儀はありませんでしたが、長島にある火葬場には、私も同行しました。晴天の大空には、煙りとなって三重の方向に飛んでいった光景を未だに忘れることは出来ません。

 森 春樹さんが書かれた「微笑まなかった男」の詩の末尾には、つぎの一節があります。

あの男は
固く口を閉ざし
ただ空間の一点を
見詰めていた が
とうとう蝕まれて
死んでいった。

あの男は
そのとき火葬場の煙突から
天に
 一羽の小さい鳥となって
 舞あがり
 はじめて微笑んだのだ。

私は
あの男の微笑を
見逃さなかった。


 直径=9cm、高さ=10cmの白い「骨壷」には、一九九五年一〇月二〇日、島田等没と書かれ、島田さんの生まれ故郷海浜の町名が書かれています。「海へこの遺骨を流せ!」とも。

 仏壇の引き出しに入れたまま、遠おから私も彼の地に旅立ちます。この身体では、三重県の果てまで、交通機関に乗りついて行けそうもなくなりました。いつか、どなたが三重の海浜の場所まで、ご同行していただけませんか。島田さんは、民陶がお好きで、日常の食事などの沖縄の赤絵、兵庫の穴釜の陶器などそのお人柄を偲ばせるものでいた。これ等の食器で、小料理屋で会食しませんか。一式いただいて私の書斎に飾っています。今年の秋に三重の島田等さんの生まれ故郷へ、どなたか行きませんか。島田さんも微笑されるはずです。

    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

◆『ハンセン病文学全集』6 詩一、7 詩二の巻に収録されている森春樹氏の作品と著者紹介:

◆著者紹介[全集7 詩二の巻に所収]より、漢数字を算用数字に変更して引用
森春樹 1915年2月23日、愛知県名古屋市に生まれる。板前職人として働いていたが発病、1940年12月20日長島愛生園入所。独学で勉強。1991年11月25日死去。詩集『巨大なる石』(1955 炉書房)、創作集『微笑まなかった男』(1983 近代文藝社)。

◆収録作品
①我が影:1951年 緑の岩礁―長島愛生園合同詩集 (詩一p.66)
②指:1952年 小島に生きる―長島愛生園合同作品集 (詩一p.73)
③朝顔の花:1953年 いのちの芽―全国ハンセン病療養所合同詩集 (詩一p.111)
④『巨大なる石』:1955年 夏の日、柿、私の窓におきたい花、音、微笑まなかった男、サボテンの花、ペンダコ (詩一p.266-272)
⑤紙魚:1968年 つくられた断層―長島愛生園合同詩集 (詩二p.76)


  微笑まなかった男

あの宗教家は
 神を信じなさい
と 云った、が。

ある政治家は
 もっと皆様の幸福のために
 努力しましょう
と 云った、が。

ある慈善家は
 あなた方は こんな風光明媚な所に
 住んでいて 倖ですよ
と 云った、が。

いつかの慰問団は
 いつの日か 機会が
 ありましたら またきましょう
と 云った、が。

ある医師は
 きっと いつかは
 なおる時代もきましょう
と 云った、が。

あの男は微笑まなかった。

 つれづれの 友ともなりて
  慰めよ ゆくことかたき
       我れにかわりて
あの御下賜の歌にも
男は微笑まなかった。

すべてが信じられないように
あの男は
固く口を閉ざし
ただ空間の一点を
見詰めていた が
とうとう蝕まれて
死んでいった。

あの男は
そのとき火葬場の煙突から
天に
 一羽の小さい鳥となって
 舞あがり
 はじめて微笑んだのだ。

私は
あの男の微笑を
見逃さなかった。

 
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