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 「らい詩人集団」発行『らい』20号(1972年9月)掲載詩、恵楓園自治会機関誌『菊池野』637号(08年7月)の詩二篇

 投稿者:  滝尾 英二メール  投稿日:2008年 8月27日(水)14時06分58秒
  通報 編集済
 
 「らい詩人集団」発行『らい』第20号(1972年9月)掲載の詩、及び、「菊池恵楓園入所者自治会機関誌『菊池野』第637号(2008年7月)掲載の詩を二篇

                  人権図書館・広島青丘文庫  滝尾英二



『らい』第20号(1972年9月)7ページ掲載の沖 三郎さんの詩

 「まーだだよ」 沖 三郎

   “もういいかい
    まーだだよ“

 半年も便りもなく
 梅雨もまもなくあがる七月
 めっきり暑くなった日とどいた
 ゴヤ展のパンフの裸婦の絵とともに
 「病気もまた人を生きながらえさせるものだ
 病気ほど人をとりこにしてしまうものも まだこの世に私に
  はないらしい
 思いあがっていると笑ってもいいですよ」
 詩のような走り書き

 仲間や病人たちと
 あの華麗なほどのかなしい別れももたず
 病葉が地に落ちる静かさで
 いつのまにか
 島の看護婦宿舎を去った娘
 神戸から神奈川へ
 スモックのますます濃くなる大都会へ近づきながら
 世界の詩人たちの詩の一節を引用しては 気がむいたら一
  日十数枚ものはがきをくれる
 むすめ

 通信教育から
 定時制高校へ通い
 準看護婦から
 看護婦へと進んだ
 あの苦しみ
 その苦しみはまだ おさなさをのこしているであろう
 青春――
 唐突な走り書きと
 豊じゅんな 裸婦のとりあわせが
 精一ぱいに 生きようとする青春をつたえる

 病み しいたげられたものたちの苦痛にも
 にて
 背骨をゆがめている日本列島は
 「もういいよ」
 と答えられる日は まだ遠いのだ


『菊池野』第637号(2008年7月)26ページ掲載の水本静香さんの詩

 「ある日。 犬が人を」 水本静香

 夕暮れ 車の中から
 二種の犬を連れた五十年配の人を見た
 茶色の小型犬を女性は引き
 もう一頭の黒犬は四五歩先を歩きながら
 自分につながれたヒモを口でくわえている。
 時々ふり返っては飼い主を伺い見る
 上目使いのその目が優しいかった

 私はおもしろいもんを見たとその場を
 走り去った
 しばらくして
 愕然と気付かかされた
 あの黒犬は飼い主との繋がりを自ら絶っていた
 それどころか
 主人を振り返り小犬も安全についてくるか見張つ
  ていた
 あれはきっと
 自己救済でありボランティアだった。
 もしかしたら彼は
 「犬になりたくなかった犬」?
 ふしぎない犬よ
 お前さんは偉い
 精神の血統書のある雑種犬だ!

        ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 
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