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  島田 等さんを偲ぶ: 慰霊の古寺巡礼;第二日目(10月21日); 奈良の長谷寺を訪ねて           (滝尾)

 投稿者:  滝尾 英二メール  投稿日:2008年11月 7日(金)22時51分37秒
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 島田 等さんを偲ぶ: 慰霊の古寺巡礼;第二日目(10月21日); 奈良の長谷寺を訪ねて

                 人権図書館・広島青丘文庫  滝尾英二

                     ‘28年 11月07日(金曜日)22:50

 10月21日の正午過ぎ、私たちは「近鉄大阪線」の長谷寺(はせてら)駅に立っていた。門前の旅館までは、徒歩15分ほどだが、私が歩行困難なので、タクシーで行くことにした。その前に昼食をしようと思ったが、駅前にはそれらしきものはなく、タクシーも桜井から派遣されたタクシーが、今日は一台あるだけ。それも他のお客を乗せてどこかへ行ったという。待つこと20分。タクシーの運転手は若い女性だった。

 私は、この長谷寺とその門前町の佇まい・町並みが好きだ。また、静かな大自然の景観は私をすっぽりと包んでくれる。青春時代から幾度となく、長谷寺に詣でた。そんなわけで「島田 等さんを偲ぶ」最初の巡礼の寺に長谷寺を選んだ。五十余年前に泊った二階建てのその宿屋が町並みにそのまま残って営業をしているのに、感激した。

 真言宗豊山派・総本山の長谷寺(奈良県桜井市初瀬)にある。西国三十三観音霊場第八番札所で、初瀬山の中腹には本堂(国宝)があり、わが国最大の木造仏といわれる本尊十一面観世音菩薩像(重要文化財)などが多々ある寺である。草創については諸説あるが、大和と伊勢とを結ぶ街道に面して、平安時代以降、「枕草子」、「源氏物語」、「更級日記」など多くの古典文学にも登場する。藤原道長もこの寺に参詣しており、中世以降は武士や庶民にも信仰が広まった。当日は、まだ紅葉には少しはやかった。

 「全国に末寺三千余ヶ寺、 檀信徒はおよそ三百万人といわれ、‥‥‥多くの人々の信仰をあつめて」いるせいか、末寺から修行僧が全国から集まり、毎朝、本堂の十一面観世音菩薩像にあげる20~30人の僧侶による読経の声は、大太鼓の音色はみごとな幽玄・荘厳のハーモニーを奏でている。幾度も長谷寺にひかれて、私が参詣するのは、そのためである。


 しかし、長谷寺への参拝には一抹の不安があった。果たして毎朝、多くの僧侶たちによる読経のある初瀬山の中腹には本堂まで、両下肢歩行困難のわが身で、登れるかどうかである。仁王門までの石段。さらに仁王門から本堂までは三百九十九段の石段がある。歯を食いしばっても、本堂までたどり着くのが、わが身の「修行」だと思っての長谷寺行きを決心したのだ。当日は、午前5時30分に起床。午前7時から始まる読経に間に合うべく、宿を早朝6時に出た。

 入口の仁王門から本堂までは399段の登廊(のぼりろう、屋根付きの階段・重要文化財)を上るのが通常である。しかし、私が持参した身体障害者用の「手押し車」は、仁王門から本堂までは399段の登廊(屋根付きの階段)を上るのは不可能である。399段の登廊の脇には坂道がついていて、その坂道を上がることにする。同伴の友人が上着を脱いで「手押し車」を押してくれる。途中、下半身全体に「激痛」が走る。持参した「座薬(ブルタレン・サポ:50mg)」という痛み止めを直腸に挿入してもらう。痛みはややおさまり、この分なら7時のお参りに間に合いそう。。

 399段の登廊を上り切ったところから、本堂までは未だ可なりの距離がある。ふたりの若い修行僧が、竹箒で道を掃いていた。愛媛と新潟から、真言宗の修行のために、来ているのだという。今朝の読経は、「観音経」で通常あげるお経をり、長いということだった。「ここから本堂へ行くのは、タクシーを呼びなさい。まがりくねった一車線道だが、本堂のすぐそばまで行ってくれますよ。」と、教えて貰った。早速、「携帯」の連絡。タクシーに来てもらい、7時の読経に間に合った。


 本堂の十一面観世音菩薩像の前に、二十余人の僧侶がならび、大太鼓を打つ調子に合わせて、「観音経」の読経が始まる。初瀬の山々に、こだまする雄大な読経であった。旅館のある門前街の人びとにも、この読経は聞こえているはず。本堂は、京都の清水寺のように「舞い舞台」になっている。本堂からでてきた僧侶たちは、この「舞い舞台」から外に向かっても読経していた。


    朝焼け
               島田 等

  冬至の頃になると
  島の朝焼けはことさら美しい

  朝焼けが美しくなると
  一日は短かくなり
  人は老いる

  地上の喧噪を小さくして
  かがやきは
  自然を忘れる者への猶予だ

  太陽がふたたび戻ってくるまでに
  終わるいのちにとっても

   ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 
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